子どもの日焼け止め・紫外線対策 ガイド


こんにちは、岡山市中区のやぶうち小児科です。日差しが強くなるこれからの季節、お子さんの紫外線対策をしっかり行いたい保護者の方のために、小児科医の立場から大切なポイントをまとめました。

 

▶︎子どもの肌と紫外線ダメージの影響

 

子どもの肌はバリア機能がまだ未発達のため、大人と同じ時間・量の紫外線を浴びても、ダメージがより蓄積しやすい特徴があります。幼い頃からの積み重ねが将来の肌トラブルにも影響するため、正しい知識でのケアが重要です。

 

▶︎月齢による注意点

 

 ✳︎【生後6か月未満のお子さん】

この時期は、原則として日焼け止めの使用を避けることが推奨されています。

皮膚のバリア機能が非常に未熟なため、まず衣服で肌を覆い、直射日光を避けることを優先してください。(衣服については後述)

やむを得ない場合に限り、SPF15以上の日焼け止めを顔・手の甲など小さな範囲に少量使用することができます。

 

 ✳︎【生後6か月以降のお子さん】

日焼け止めを使用できますが、成分や種類の選び方が重要です。

 

▶︎日焼け止めの選び方

 

 ✳︎ 成分

「酸化亜鉛」「二酸化チタン」のみを有効成分とする製品(つまり紫外線散乱剤のみ配合)を選びましょう。これらはミネラル系の成分で、皮膚への浸透が最小限でありながら、UVA・UVBの幅広い波長をカバーします。紫外線吸収剤と比べて刺激やアレルギー反応のリスクが低く、乳幼児・敏感肌に最も適しています。

 

 ✳︎ 選び方

SPF30以上+PA++以上を目安に選ぶ(UVA・UVBの両方をカバー)

油性エマルジョン(クリームやローションタイプ)が乳幼児向けとして好ましい(ジェルやスプレーとくらべて)

 

 ✳︎ 避けたほうがベター

オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3):アレルギー反応が報告されています

香料・DL-α-トコフェロール:まれにアレルギーの原因になることがあります

紫外線吸収剤:小児では光過敏症やアレルギー性接触皮膚炎の報告があります

 

▶︎日焼け止めの塗り方

 

 ✳︎ 塗布量の目安(ティースプーンルール)

日焼け止めの効果を十分に発揮させるためには、十分な量を塗ることが重要です。

たとえば、顔・首:小さじ1杯(約5mL)、両腕(それぞれ):小さじ1杯など。

 

 

 ✳︎ 塗るタイミング

日光に当たる15〜30分前に塗布する。塗布後10〜20分は服を着ずに皮膚に保護膜を形成させるのが理想的。

 

2時間ごとに必ず塗り直します。水遊びや汗のあとは耐水性の表示に関わらず必ず塗り直してください。

 

 ✳︎ 均一に塗るコツ

「2度塗り」が効果的です。1回目で薄く全体に伸ばし、2回目でしっかり重ねることで、塗りムラを防ぎSPFの効果を最大限に発揮できます。

 

▶︎衣服によるUVケア

 

日焼け止めだけに頼らず、衣服による保護も非常に有効です。UPF(紫外線防御指数)15以上の衣服が推奨されます。

 

  • 織り目・編み目が密なほど紫外線遮断効果が高い
  • 素材は綿やポリエステルが有効
  • 濃い色のほうが保護効果が高い
  • 帽子・サングラスも合わせて活用を

※古くなって色褪せた衣服や、濡れた・伸びた衣服は防御力が低下します。

 

▶︎外出時間帯と周辺環境への注意

 

午前10時〜午後4時は紫外線が最も強い時間帯です。この時間帯の外出はなるべく短時間にし、日陰を意識しましょう。

水辺・砂浜・雪原では日光が反射しより日焼けしやすくなります

曇りの日も紫外線は雲を透過するため対策が必要です

 

▶︎ビタミンDについて

 

日光はビタミンDの合成に役立ちますが、皮膚へのダメージを避けるためには、食品やサプリメントからの摂取がより安全とされています。

紫外線対策をしっかりする一方で、離乳食が中々進まない乳児期後期の方、母乳栄養の方ではビタミンD不足に配慮が必要です。

どうぞご相談ください。

 

「どんな日焼け止めを選べばいい?」「肌が赤くなってしまった」など、お気軽にご相談ください。日焼けによる赤み・かゆみ・炎症が気になる場合も、岡山市中区のやぶうち小児科までどうぞお気軽にご受診ください。

 

これからの季節も、お子さんと楽しい時間をお過ごしください。


やぶうち小児科 院長 籔内俊彦 小児科専門医・アレルギー専門医

院長 籔内 俊彦

 

小児科専門医、アレルギー専門医

岡山大学医学部医学科 卒業

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 博士課程修了(医学博士)