臍ヘルニアとは、赤ちゃんが泣いたりお腹に力を入れた際に、おへその部分の皮膚がドーム状に盛り上がる状態を指します。安静にしていてもそのような盛り上がりが見られることがあります。発症頻度は5~10人に1人の割合で見られる症状です。
胎児は妊娠中、へその緒を介し母体から栄養を受けています。出産後はへその緒が自然に取れ、その部分の腹筋の隙間が徐々に閉じていきます。しかし、この隙間が十分に閉じないと腸の一部が皮膚の下に飛び出してしまい、臍ヘルニアとなります。指で押すと中の腸の動く感触を感じることがあります。
臍ヘルニアの多くは治療を行わなくても、1歳までに約70%、2歳までに約90%が自然に改善します。一方で、大きい臍ヘルニアの場合には軽減しても結果残ってしまったり、自然治癒しても皮膚のたるみが残る可能性があるので、対策として、突き出たおへそを綿球などで押さえテープで固定する「臍ヘルニア圧迫療法」がなされることがあります。早めに始めると効果が高まります。
圧迫療法の原理はシンプルで、「出っ張ったおへそを上から押さえて固定する」ことです。丸い綿球をおへその上に置き、防水テープで貼り付けます。この防水テープは貼り付けたまま入浴が可能です。内側は水分は蒸散させることができるのでかぶれにくくなっていますが、時折かぶれるケースはあり、その場合はテープを剥がして皮膚かぶれの治療に切り替えることが重要です。はじめは皮膚の状態を確認しながら1週間に一度程度、医療機関でのフォローを受けることをおすすめします。
圧迫をやめる時期は、赤ちゃんが泣いて腹圧がかかってもおへそが飛び出さなくなった状態です。期間はヘルニアの大きさによって異なりますが、早いと1ヶ月程度で改善する場合もあります。
岡山市中区にあるやぶうち小児科では、臍ヘルニア(でべそ)の診察・圧迫療法に対応しております。多くは自然に治癒しますが、早期からの圧迫療法によってより早い改善や整容面での改善が期待できます。気になる場合はお早めにご相談ください。
院長 籔内 俊彦
小児科専門医、アレルギー専門医
岡山大学医学部医学科 卒業
岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 博士課程修了(医学博士)
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